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『ここからこれから』 レポート1
こんにちは。
4/21、22の週末二日間にわたり名取市文化会館にて開催された宮城県名取市復興支援イベント「ここから これから」のボランティアに参加させていただきました遠山です。

お手伝いに走り回るなかでも会場が穏やかな熱をおびていることが感じられて、とても良いイベントになっていたのだと思います。

私は、1日目はいせひでこさんの絵本ワークショップと寺本りえこさんのケータリングを、2日目はパネルディスカッションがひらかれたホワイエを中心に、様々なお手伝いをさせていただきました。

特に多く関わったのは絵本ワークショップだったような気がします。

いせさんと会館の方が用意された画材はアクリル絵の具、水彩絵の具、クレヨン、筆、ペン、鉛筆、パレット、画用紙、バケツ、瓶、破れタオル…。絵の具を溶くのがあまりに久しぶりで上手くできなくて新鮮でした。
黙々と準備をすすめるホワイエからは、芝生に座り餅つきでついたお餅やスープなどを召し上がりつつTAP the FUTUREのパフォーマンスを楽しむ人々が見えました。私はこの風景がとても印象に残っています。平和で本当に素敵でした。

お昼ご飯を終えたお母さんと子供たちが続々と到着し、保育園から駆けつけた子供たちや通りかかったご家族も交え、40人近くの子供たちが集まりました。小さなグループを作りいせさんの指導のもとお題を決めて絵を描き始めます。最初は桜とか空とか季節や自然のものが多かった気がします、そのうち家の中に顔を描いたり日記のようになったりどうしても苺にこだわったり中には地震で停電したことを描いた絵もありました。描くペースがどんどん早くなって熱中しているのがわかりました。
(驚きを感じたのは子供たちがかなり色にこだわることでした、当然のことなんでしょうが子供のいない私にとっては驚くことでした。ピンクの色作りに時間をかけたり木を描くからこの茶色は違うとか。年齢とともに絵の輪郭なんかがハッキリしてくるのもなんとなく不思議でした。そのときは作業に追われて考えもしませんでしたが、後日ふと、ああ、あの絵は一人一人のクオリアだったんだ、その年齢のその子にしかない誰にもわからない感覚がそのまま絵になっているんだ、と気付いて頭が爆発しそうなほど感動しました。ああ、すごいなあ、すごいものに関わらせていただきました…。)

子供たちの熱気が残る中、描いた絵を並べていせさんと子供たちが一緒にお話を作り、ワークショップは終了しました。終盤は走り回ったり遊びたりなくて再び絵を描き始めたり、うらやましいほど自由でした…。

翌日、その絵とお話はライブ会場である小ホールのロビーに飾られました。


二日目の慌ただしさでお話を全て読むことに気が回らずきちんと書けなくて申し訳ないのですが、物語は地震の停電から始まり自宅のリビングで終わっていて、お話の結末は「また一緒にテレビを観たりしたいな。」というものだったと記憶しています。
作品に込めたいせさんのメッセージ、このイベントを主催したカズさんの思い。子供たちといせさんが導き出した「一緒にテレビを見たい」という結末に詰まっているようにも感じました。
(絵は一枚ずつカメラにおさめて記録しました。)

カズスタジオの皆さんはもとより、東京•仙台のボランティアにとっても怒涛の二日間でしたが、初めての土地で初めて会う沢山の人と一緒に走りきったことは不思議な経験で、とても良い時間でした。
私は神奈川で震災にあい故郷も岐阜なので、どうやっても被災地を理解しきれないと思います。けれど、今後も共感するものであれば「これから」を創造する活動にできる限り携わっていきたいです。

長文失礼しました。同行させていただきありがとうございました!






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by tappersriot | 2012-04-30 18:00 | STUDIO WORKS


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